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【フィリピン共和国】格上げ:BBB→BBB /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15i0020

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15- I- 0020 201 5 年 7 月 6 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

共和国

(証券コード:−)

【変更】

外貨建長期発行体格付 BBB → BBB+

格付の見通し 安定的

自国通貨建長期発行体格付 BBB → BBB+

格付の見通し 安定的

■ 格付事由

(1) 格上げは、フィリピン共和国(以下フィリピン)における①改善が進む政府財政ポジション②良好な対外 ポジション③総じて安定した政治社会情勢④海外労働者送金に支えられた底堅い内需と設備投資の拡大を を牽引役に比較的高い経済成長が続く可能性が高まっていること―などを主に反映している。格付の見通 しは安定的である。フィリピン経済は堅調な内需を下支えに 6%程度の成長を続ける可能性が高いと考え られる。経常収支は、海外労働者送金、ビジネス・プロセス・アウト・ソーシング(BPO)産業ならびに 観光産業に支えられ、引き続き黒字が続くと見られる。財政面では、アキノ政権は適切な債務管理政策を 堅持しつつ、内国歳入庁や関税局の改革を通じた徴税強化などにより 15 年以降財政赤字を GDP 比 2%以 内に抑制する方針であることから、政府財政ポジションは緩やかな改善傾向が続くとみている。

(2) フィリピンは約 1 億人の人口を有する東南アジアの島国。14 年の一人当たり GDP は2, 851 ドルとなって いる。14 年の実質 GDP 成長率は、堅調な海外労働者送金に下支えされた内需と設備投資の増加を主因に 6. 1%と高い成長を達成した。15 年の経済は、海外労働者送金、個人所得の増加ならびに商品価格の下落 が個人消費を下支えすることに加え、政府によるインフラ投資の拡大が期待できることから、6%程度の 成長が達成可能と予測される。J C Rはフィリピン経済がより高い成長を中期的に持続していく上でインフ ラの整備や投資環境の更なる改善が不可欠と考えており、政府による取り組みとその進捗を注視していく。 金融システムについては、14 年末の不良債権比率が 1.8%と前年よりやや改善しており、自己資本比率 (連結ベース)は金融当局による 10%規制に対し 14 年末時点で 16.2%と高水準に維持されている。とは 言え、商業銀行貸出残高の GDP 比率は4割程度と未だに低位にとどまっており、設備投資等を通じた資 本形成の促進にとって金融セクターの深化・多様化が重要であろう。

(3) アキノ政権は引き続き堅実な財政運営を行っている。14 年の中央政府財政赤字は GDP 比 0. 6%とインフ ラ関連の予算執行の遅れなどから政府計画の 2. 0%を下回った。これにより 14 年末の中央政府債務残高 は GDP比で45. 4%と前年末の 49.2%から改善した。財政のファイナンスについては、国内での国債発行 を増やしており、対外債務への依存度を低下させる方針を堅持している。財政ポジションの改善傾向を背 景に GDP 比でみた政府の利払い負担は 05 年の 5. 3%から 14 年には 2. 5%に低下した。15 年度財政予算で 政府は財政赤字を GDP 比で 2. 0%と設定している。中期的にも、同比率を 2%以下に抑制することで、債 務ポジションの低下傾向を維持する方針である。他方、同政権は 16 年までにインフラ向け支出を少なく とも GDP 比 5%に拡大することを目標としている。中期的に財政ポジションの改善傾向を維持しつつ、 インフラを拡充していくため、政府は、税制優遇措置の見直しや徴税強化などにより税収基盤の強化を図 る計画であり、今後の進捗を注視する。

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存在となっている。経常収支の黒字傾向を背景に外貨準備高は高い水準で維持されている。15 年 3 月末 時点の外貨準備高は 805 億ドルと、同時点での対外債務残高 753 億ドルを上回っており、同短期対外債務 残高の 6.1 倍と 14 年末の 4. 9 倍から改善している。

(担当)田村 喜彦・幾島 真 ■ 格付対象

発行体:フィリピン共和国(R epublic of the P hilippines) 【変更】

対象 格付 見通し

外貨建長期発行体格付 BBB+ 安定的

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 7 月 1 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一

主任格付アナリスト:田村 喜彦

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) フィリピン共和国(Republic of the Philippines)

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した経済・財政運営方針などに関する資料および説明

・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、当該方針が求める要件

を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. 非依頼格付について:

本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依

頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及

ぼす非公表情報を入手している。

10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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